合成皮革、ポリウレタン樹脂の劣化はどこまでできるのか?解答します。 | 洋服、靴、鞄の修理、寸法直し|浜松市のレッツリフォーム

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合成皮革、ポリウレタン樹脂の劣化はどこまでできるのか?解答します。

合成皮革、ポリウレタンについては何度もこのブログやレッツアカデミーのブログで書いてきました。

長年この難問に前向きに取り組んできたためこの劣化に対してかなりできるようになってきました。(もちろんできないものもたくさんあります。)

この専門的な知識はさておき実際にどのようなケースができて、どのようなケースができないか実例を解説していきます。ご参考にして下さい。

(⭕)防風のためのポリウレタンコーティングの劣化によるボロボロ!再生は不可能ですが再コーティングでボロつきを止めることができます。(その後に再塗装も可能ですがそこまですると高額になります。)
(❌⭕)シームレスダウンのハガレ!これは元通りの復元は不可能です。しかしシームのところを縫製することでシームインにして普通のダウンジャケットとして再生することはできます。
(⭕)表面のポリウレタンコーティングの劣化によるベタベタ!再コーティングで止める事ができます。色まで復元はできるケースもありますが高額になります。
(⭕)カバンの中の裏地の劣化によるベタベタ!ずっと劣化してこないカバン用の布地で作り直し、ずっと愛用できるようになります。
(❌)スーツの変形!これは繊維に含まれているポリウレタン繊維が劣化で伸びてしまって、裏地は伸びていないのでたるみが発生しています。伸縮性のある服は必ずいつか伸びてきます。これは再生不可能です。
(❌)伸縮素材の劣化!細かなホコリのように見えるものは伸縮繊維の劣化による断裂の残骸です。復元は不可能です。
(❌)合成皮革の鞄の劣化によるボロボロ!復元不可能です。部分的なら可能のケースも稀にあります。
(❌)防風ジャケットの変形!裏にポリウレタンコーティングがされていてこれが劣化でとれたり、ういてきたりして表地に変形が生じています。茶色は劣化している証拠です。全てはがして再コーティングまでは不可能です。
(⭕)セーターの背中の合成皮革の劣化!このような部分的なら全てはがしてからレッツオリジナルの合成皮革復元技術で復元できます。(周りも合皮で劣化していたらできません)このケースは周りがウールだからできます。
(⭕)合成皮革が一部だけ劣化!これは何か液体がついてこの部分だけはがれてきてしまった。周りに劣化はなくこの部分だけだったので復元できます。(周りまで劣化していたら不可能です)
(⭕)鞄の裏地の白化現象!よくカビがふいた。と、言われますが合成皮革の劣化現象です。復元コーティングで直せます。しかし、下地までボロボロ崩れていたら取替になってしまいます。
(⭕)財布の裏地の劣化!これもよくありますがコーティングでは不可能ですがなんとか張替えで直せます。
(⭕)鞄の取手の劣化!鞄の取手は最もハードに負担がきます。持つとこらだけなら革巻きをお勧めします。全体でしたら新しいものと交換する事もできます。
(❌)エナメルバックの変色!元は水色だったエナメルバックが黄ばんできて変色してしまったとのこと。黄ばみを除去する事も水色に元通り塗装することも不可能です。
(半⭕)レザージャケットの合成の部分劣化!合成の部分だけ全てはがれて布状になっています。全く元通りの風合いにはできませんが合成皮革塗装でそれっぽく黒で復元できます。(元の風合いにはできません)
(⭕)ダッフルコートのひも、合皮のあて革の劣化!これは取り替えて難なく修理する事ができます。
(⭕)コートの部分的な合皮皮革の劣化!この部分的な劣化なら復元できます。
(⭕)ダウンベストの肩のとこらの劣化によるボロボロハガレ!はがしてこの上からレザーをあてて縫って再生する事ができます。
(❌⭕)ファスナーの黄ばみ!ウレタン部分が黄ばんだらそれは除去不可能です。しかし、ファスナーですから新しいものに取替でまた着用できます。
(⭕)ジャケットのポリウレタンコーティングの劣化!表面がベタベタして着られない状態でも再コーティングしてベタベタを止めサラッとさせる事ができます。
(❌⭕)合成皮革のジャケットの破れ!これは劣化ではなく転んてキズがついてしまったケースです。劣化でしたら不可能です。仮にやっても周りからまたすぐに崩れてきてしまいます。しかし。劣化ではなく!外傷なら復元できます!くれぐれも全体的な劣化は不可能です。
(⭕)ボンディング加工のハガレ!縫製されてなくポリウレタン接着だけでできている服が大量生産されています。必ず10年以内にははがれてくるでしょう。はがれても再接着または縫製もできます。
(⭕)袖のゴムが伸びた!ゴムにももちろんポリウレタン繊維が入っています。繊維の復元は不可能ですがゴムそのものを取替る事で服はまた愛着できます。
(⭕)シャツにポリウレタンのテープの劣化!アイロンをあててしまったのか?ここだけ溶けたようになっています。新たに似たようなテープを接着して直せます。
(❌)ジャケットの芯のハガレ!ウキと呼ばれる現象です。中の接着芯がポリウレタン樹脂の劣化ではがれてきています。これは再生不可能です。
(❌)靴底のソールのボロボロ!ラバーソールは加水分解してきませんが発泡ウレタンソールはこのようにボロボロ崩れてきます。再生不可能です。
(⭕)ブランドロゴだけポリウレタン製で劣化して色まで抜け落ちてしまった!なんとか再生し色もつけて直せました。
(❌⭕)布製ジャケットのベタベタ!普通の布製、ポリウレタンコーティングもされていないのに表面のベタベタは中に樹脂が染み込まされていてこれが溶け出し表面のベタベタ現象をおこしています。これはなんとか止められるケースと不可能なケースがあります。やってみないとわからないケースです。
(❌⭕)合成皮革の靴の劣化!通常部分的におこなっても周りから崩れて不可能です。しかし、稀にそこだけ部分的に劣化または外傷なら修復できるケースもあります。
(⭕)靴底のハガレ!靴の底はほとんど接着樹脂で貼られています。劣化でいつか必ずはがれてきます。これはほぼ100%再接着可能です。
(⭕)防風仕様の服!これはジーンズですが様々な服にも同様の加工があります。縫った穴を塞ぐためシームテープ(接着樹脂のついたテープ)が全体に貼られています。これもいつかは劣化してはがれてきます。これは再接着で直すことができます。全てやり直しだと高額になります。
(⭕)ハイブランドのパンツのポケット!なんとポケットに縫製がされていません。必ずいつかはがれてポケットの機能はなくなります。再接着よりも縫製して直した方がよいし、ずっと安心して愛着できるでしょう。
(⭕)カバンの取手のサイド!ここにもポリウレタンが使われています。劣化してくるととれたりベトベトしてきます。似たような感じで最初よりも強化して復元できます。
(⭕)ジャケット裏のシームテープ!ここまでシームテープが劣化してはがれてしまったら新しいテープにして貼り直すしかありません。下地が熱接着な状態なら似たようなテープで復元
(⭕❌)合皮のパイピングの劣化!まだ多少なら固めて色つけはできます。しかし、ボロボロだったら不可能です。仕上がりは劣りますがはがして塗装することは可能です。または取替も可能のケースもあります(できない箇所もあります)
(⭕❌)合成皮革のウキ!合皮の表皮と繊維層との剥離現象。通常不可能です。しかし、一部分だけなら、周りが劣化していなかったら修復可能です。できないケースがほとんどです。
(❌)ジャケットのシワシワ!これは2枚の布でできているジャケットです。青い方は伸びていませんがグレーの布が伸縮素材でポリウレタン繊維が伸びてこのような凄いシワが発生しています。実は最初少しのシワだったものを仕上げ機(熱蒸気)で伸ばそうとしたらこのようになってしまったとのこと。劣化したポリウレタンは熱蒸気に大変弱くなります。もちろん再生不可能です。

(❌)樹脂のシミだし!一見汚れだと思ってしまいますが中の芯を接着していたポリウレタン樹脂のしみ出しです。除去は不可能でしょう。
(⭕)合成皮革のボロツキ!これは新技術でかなりの確率でボロツキを抑え、復元できるようになりました。凄い技術革新で直せる合成皮革が増えたと思います。

(❌)これはストレッチジーンズをクリーニングにだしたら変なシワがあちこちにできた!という事例です。        クリーニングでシワができたのではなく伸縮繊維(ポリウレタン繊維)劣化して断裂してくるとこのような現象を起こします。(スリップイン現象)どんな事をやっても直りません。
(⭕❌)ウレタンボタンの劣化!このようにボロっとかけてきたらもう復元不可能お客様の了解を頂ければドットボタンに交換するなどリカバリーできるでしょう。ボタンの劣化チェックもお忘れなく!
(❌)消えないシワ!これはクリーニングに出したらシワができたので再度、仕上げてもらっても消えてない!アイロンかけても消せないシワ!品質保証ラベルには複合繊維とありますがポリウレタン繊維が主軸に使われているためその繊維が劣化で伸びて戻らなくなってシワシワになっている現象です。どんな事をやっても戻せません!
(❌)高額バッグもウレタン素材の芯を使っているものもあります。これはふってみるとガサガサ音がしましたからすぐに劣化しているのがわかりました。丸洗いは絶対できない理由がわかる事例ですね。(泡洗浄は可能)素材の復元は不可能、芯を入れ直すのはできるケースできないがケースあります。

(❌)洗ったらパンツがシワになってしまったケース!これも伸縮素材に使われているポリウレタン繊維の劣化による布地の伸びが原因です。ミシン縫製箇所、縫い目は伸びないからここにシワができます。これは直らないです。説明さえできず弁償になってしまったとの事です。

ポリウレタンといっても様々な種類がありますが衣類で使用されているものは「樹脂の製造から」(※服の製造ではなく)3〜5年で劣化がはじまり、10年以上損傷なく保つものは稀です。様々な劣化症状が発生します。

しかし、延命や復元できるケースも、約半数位の確率でリペアできるようになりました。

上記のケースをご参考にして、あきらめないでご相談下さい。

無理なものは無理ですが😅ご理解のほど宜しくお願い致します。



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