ベトベトしてくる服の正体そして除去、復元法
2025年09月16日
まれに表面がベトベトしてくる服があります
理由はケアラベルを見ると普通はわかります
しかし、それを見てもわからないケースがあります
【結論はポリウレタン樹脂の加水分解による劣化による溶け出し現象】
なのにケアラベルにポリウレタンの記載がありません
品質表示法では【繊維の組成は5% 以下なら省略できる、ただし、機能上重要なら必ず記載する】
というルールになっています
このポリウレタンの加工は確かに5% 以下だと思います。主な加工の方法と目的は以下の2つです
1.コーティング
布地の表面にポリウレタンコーティングして独特の風合いを作る、または、防水、防寒、防風などの機能を持たせる
2.含浸加工
布地にポリウレタン樹脂を染み込ませ独特の風合いを作る
これは機能上重要ではないのでしょうか?確かに分かりにくいので、重要ではないと判断されたのかもしれません。しかし!
これが劣化してくると溶け出しベタベタになってきます、洗っても取れません、強力乾燥させても乾きません、とても着用できる服ではなくなってしまいます
これって重要ではないですか!着用の不可を決定するものすごく重要事項だと思います
さらに【ポリウレタン樹脂は樹脂の製造から3年から5年で劣化が始まり、5年から10年で劣化の兆候が現れる】
確実に劣化する素材です、これを使うなら表示義務がないこと自体がおかしい!
これは伸縮繊維、接着樹脂、合成皮革、特殊コーティングなど現在多くの衣類に使われている!
記載されているものもありますが、記載されていないものもたくさんあります
さらに付け加えるべき重要事項はその衣類が短期寿命消耗品になっていることを伝えていない、消費者利益に反することだと思います
分かりやすく言えば10年以上もつ服が10年以下で着用困難な状態になるということです
1つのメーカーを批判するのではなく、多くのメーカーにポリウレタンは使われています
当然メリットもあるからでしょうけど、デメリットも伝えなければいけないはずです
これは人類が持続可能、サステナブル社会を目指すなら絶対必要なこと だ と 思い ます
なぜなら衣類は必要以上に大量生産され短いサイクルでどんどん廃棄されて資源の枯渇、環境破壊につながっているからです
このままこの衣文化を続けていたら人類は核戦争とかではなく服で自滅していくことでしょう
以下クリーニング店で起こっている事故を見ればご理解いただけると思います↓
さらに詳しく解説です、そして様々な復元方法の1例です↓
これでもほんの一例です。まだまだ果てしなくあります
ポリウレタンに気をつけるように!多くの人にお伝えください
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