「加水分解」ファション製品のトラップその1 | 洋服、靴、鞄の修理、寸法直し|浜松市のレッツリフォーム

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「加水分解」ファション製品のトラップその1

はじめに(注)
トラップと、いってもお客様が故意に仕掛けたものではけしてありません!
しかしメンテナンスする側にとってはファッション製品のトラップが存在するのです。
全ては消耗品!だから!だけではなく「それはかんべんして~」みたいなものまでたくさんあります。
これからそのいくつかを紹介します!今回は!

その1、このブログでも詳しく書きましたが▷▷▷合成皮革の劣化

綿もウールなどの耐用年数は通常は10年以上ですが合成皮革は3年から5年位で劣化がはじまる、品質にも大差がありますが耐用年数が他の素材に比べてはるかに短いのです。
この有名ブランドの靴はまだ新しい感じでしたが一部、汚れたので洗ってほしいというご注文でした。
検品をしていますと何故か底がフカフカするのです。もしやと思いひび割れたところをそっとのぞいてみると恐ろしいことに中がスポンジ状になっていました!これが世にも恐ろしい▷▷▷加水分解です!
これも合成皮革の劣化の一つです。
表面は新しくきれいなのに?
お客様に説明すると「買ったばかりなのに~(涙)」とのこと。
はい🙋もうお分かりかと思いますが製造された時から売れずに10年経ってやっと販売された商品だったかも知れません。
製造年月日の記載がないため分からないのです。
このPU(ポリウレタン)の加水分解の復元技術は浅い、早期段階でしたらなんとか修復可能です。
しかし中まで、深く、末期段階を復元する技術はありません!(あったら世界が変わります(笑))

皆さんの回りにもたくさんありませんか?
合成皮革が!
と、いうことは

1,購入時は食品のように製造年月日を確認する!
ことはできないので触って劣化(ベトベト、ボロボロ、ひび割れ)がないか確認すること。※ネットではできませんね(ネット購入のリスクはまたの機会に)

2,購入品が劣化してきたら早めにご相談下さい!
手遅れの場合は御容赦下さい。(万物には寿命があることをご一緒に悟りましょう)感謝して廃棄。

3,大切に保存しておいても劣化は進行します。
進行を防ぐことはできませんが通気性のよいところで保管すれば送らせることはできます。
靴箱の中、ましてビニール袋に入れたりするのは最悪です。使用するのがベストです。

4,本革はメンテナンスで延命できます。延命困難な合成皮革製品の最も有効な使用方法は「愛着、愛用しまくる!」
この回数が多くなればなるほどこの製品がお得商品になるのです。また商品にとっても本望でしょう。

5,最後にこの製品の製造から廃棄まで大変な環境負荷を与え、アンエコロジーです。
しかしなくてはならない素材だと思います。
だからこそ耐用年数を高めた素材にして、そして・・・製造年そして賞味期限ではなく耐用年数(目安)の記載を義務付けしてもらいたいと思います。メーカー様には失礼なことかも知れませんがこれがこれからの消費者の信用を得ていくことになると思います。何卒、宜しく御願い致します。m(_ _)m

表面は新しく新品みたい。しかし底のウレタン部分には世にも恐ろしい「加水分解」が((((;゜Д゜))))



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