クリーニング事故の原因は2つ!!
2021年03月29日
長年、クリーニング業界にお直し、リフォームの指導をさせて頂き、同時にクリーニング事故処理班長を担当しているレッツです(笑)
様々なクリーニング事故を見てきて、勉強し、知恵をつけてきました。週一件、繁忙期になると連日!一日1件ペースになります。
上手くリカバリーできたもの、できないものありますが今では成功率は約6割!4割はとても先方のお客様に納得して頂けるレベルにはならず不成功もあります。
ではなぜクリーニング事故になるのか?
大別するとその理由は2つです!
クリーニング屋さんはプロですから衣類についているケアラベル(品質表示タグ)を見て指定された、また最適なクリーニング方法で行っています。
それでも事故に遭う!
1つ目は【縫製不良】です。
一例ですが布の端にはロック(縁カガリ)がされていなければならない、縫代は最低でも5ミリはないと縫い目は必ず裂けてきます。また力のかかる所には補強のための芯をあてて縫っていないと必ずそこから破れてくる。そんな縫製上当たり前の事が省かれた衣類がたくさんあります。
最悪な一例です。ダウン製品なのに中のロックがなく縫代もほとんどない!洗ったら裂けてダウンが出てペチャンコになってしまいました。なんとかダウンを入れ直しリカバリーできましたが恐ろしい事例です。洗い場は大惨事になった事でしょう。
2つ目は【ポリウレタン樹脂絡み】
このポリウレタン樹脂に関してはこのブログでいくつも投稿してきました。ここで書き出すとエンドレスになってしまうほど様々な事例、原因がありますので省きます。しかし現在多くの衣類にポリウレタン樹脂が使われてメリットは告知されてますが「短期寿命品」であるデメリットは告知されていない!謎多き物質が大量の衣類に使われている!
ほんの一例ですが衿のポリウレタン樹脂でできたパイピングが洗ったらボロボロになってしまいました。合成皮革復元技術でなんとか復元できました(⚠できないケースも多々あり)
ポリウレタン樹脂のパイピングがボロボロに😭 なんとか復元できました!
ところでこれはクリーニング屋さんの責任でしょうか?
メーカーの指定通りに洗ったり、メンテナンスしているのにトラブルになりその責任を負っている。
そこを察知して対応するのがプロだというご意見もありますが、メーカーにも製造責任があるはずでは?
クリーニング屋さんも煩わしさから、弁償してしまっているケースがほとんどですが、消費者に私が悪かったと、証明してしまっているのでは?と、思います。
クリーニング屋さんの失敗、事故ならもちろんクリーニング屋さんが弁償すべきですが実はほとんどこの2つが原因です。
だから本来はメーカー責任でしょう。
「ところでなぜ衣類はここまで安くなったのでしょうか?」その問題、答えはさておき!
この理不尽は幸せな衣文化とはかけ離れているとと思います。
人類史上最悪な衣文化は「使い捨て!環境破壊」だと思います。
メーカー様にはそんな事にならないような衣類を作ってほしいと思います。
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