キズ穴修理とダークアップ加工
2022年02月16日
なぜこの二つを並べたかといいますと同じ性格があると思っているからです。
寸法直しは確実にお客様の指定された寸法で仕上げれば問題は起こりません。
しかしキズ穴修理は!
修理方法、布地の種類、キズ穴の状態、お客様のご予算であまりにも大差があるのです。
ここで書き出したら膨大な情報量となり書ききれませんがコースとしては繊維から織り直す【カケハギ(カケツギ)】高料金になりますがウール素材には最高の技術です。
それと低料金の【イージーリペア(接着、穴かがり、ミシン修理)】ほとんどの素材に対応でき、納期も早くお安く直せます。
この二つです。
このイージーリペアのメニューがはじまったのはもう20年以上前になりますが当初はよく「安いけどこれでは着られない!もっときれいになると思った!安かろう悪かろうだね〜」などのクレームを頂きました。
それからいろいろトークを考え、
「多少あとは残りますがお安く直ります!」としました。
さらに目立ちそうなものは「穴がふさがる程度です。」と、しました。
受付も経験を重ねていくうちにクレームはほとんどなくなりました。
お客様に説明するトークももの凄く大事だと思いますが、
実はそれ以上に大事なことに気づきました!それは最後に書きます。
そして間もなく1年が経過する【ダークアップ加工】は全く同じ感覚で行っています。
当初は「もっと濃くなると思った!肝心なところが染まっていない!あまり変わっていない!」などのクレームを頂きました。
この加工は色を入れて染める技術とは異なり濃かった色が退色して薄くなってきたものを現状より濃くする加工です。
ですから変色、脱色、薄い色、日光、蛍光灯やけには効果はありません。また退色でも新品のようにまでにはなりません。
その説明不足でお客様をがっかりさせてしまいました。
今では【染色補正コース】色を入れて補色または染め直しもメニュー化して必ず対象のものには説明しています。
お客様の期待値が上がってしまっていたら「すみません!ダークアップ加工ではご期待にお応えできませんから染色補正コースではいかがですか?」と、お勧めしています。
もちろんお客様のご予算がありますから無理にはお勧めしていませんが、クレームにならないようにハードルを下げさせて頂いております。
キズ穴修理でもダークアップ加工でも予想以上に良くなり感動して頂く事もたくさんあります。
しかし、それを基準にしてしまうとご期待にそえない事例も増えてきてしまいます。
お客様の価値観、期待値、考え方、ご予算はそれぞれです。
受付の方法、説明言葉はとても大事だと思っております。
ちなみに受注割合はキズ穴修理では「イージーリペアが20、カケハギが1の割合です。
ダークアップは「ダークアップ加工が10、染色補正が1の割合です。
最後にクレームがなくなった理由は受付トーク、説明だけではないと思います。
「アフターがわかるようになったから」
です!だからお客様にアフターをイメージして説明できるようになったからです。
技術とは何か?と、問われたら、
これしたら、このようにやったら「こうなる!」と、イメージできることだと思います。
そのためには理論はもとより、
キャリアを積む以外にはないと思います。
この度は内情を公開したようなブログになってしまいましたが
こんな感じではお客様に誤解や不信感を抱いてもらわないよう努力しています。
今後とも宜しくお願い致します。
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