靴、鞄のリスク
2018年06月11日
▷▷▷前回、衣類には必ずついている取扱いラベルが靴鞄にはついていない!
だからこのファッションアイテムはプロのクリーニング屋さんでもメンテナンスには消極的になってしまうと書きました。
ではどんなリスクが潜んでいるのか書いていきます。
先ずは
靴の性質を理解しましょう。
靴は最も汚れやすい、雨なので濡れやすい、常に力がかかっている、最もハードな環境で使用されているアイテムです。だからメーカーも想定して凄く丈夫にそして水に対する耐性も考慮して作られています。
革靴はプロのレザークリーニングでしっかりとメンテナンスできるのです。(例外品もあります)
しかし鞄はハードな環境で使用される事を前提に作られてはいません。水に対する耐性も考慮されていないものが大半です。
最もハイリスクなアイテムなのです。
だからクリーニング屋さんでも鞄のクリーニングほとんどアウトソーシング(外注)です。
しかもできない、きれいにならない、そして高額になるケースが多いでしょう。
なぜそうなのか?具体的理由を書いていきます。
1.革製品は色が出やすい!
黒1色ならよいですが、白い布と黒の革の
コンビのバックから黒の色が出たら大変です。
もちろんプロは色止め材などを使用して洗います
が、止まりきらない革製品多々あるのです。
業界では「移染」「色泣き」ともいい、最も恐れ
られているリスクです。2.合成皮革が氾濫している!
現在、本革と合成皮革を100%見わけらる
人はいないといわれています。合成皮革の品質が進化したからです。本革は正しいメンテナンスをする事でずっと長持ちします。ところが合成皮革は3~5年で劣化がはじまり10年以上新品の状態を維持するのは困難です。ベトベト、ボロボロ表面が崩れています。最も恐ろしい加水分解が起こるのです。このブログでも何度が書きました。▷▷▷こちらです
靴鞄の半数以上は合成皮革製品または部分的に合成皮革を使用しています。劣化した合成皮革はクリーニングに耐えられません。洗ったらボロボロになった!ベトベトになった!という事故はなくなりません。
合成皮革のメンテナンスはハイリスクです。
※レッツリフォームには▷▷▷合成皮革復元コースもありますがもちろん全てを復活させる事はできません。3.紙が入っている!
形どられた鞄やお財布には紙が入っています。
水はその紙を縮めたり、変形させる事があります。
お財布を水につけてしまい、縮んでカードが入らなくなってしまったという経験をされている方も多いでしょう。乾いたら、もうもとには戻らない!
高価なブランドバックも上蓋が波うってしまっていたら台なしですよね。取りかえしのつかない事故になります。4.シミがとれない!
衣類の汚れは洗い流したり、染み抜き技術で除去したりできます(クリーニング屋さんでも大差あり)
しかし革のシミは人の肌をみればわかります。
お肌のシミがとれたら世の女性がどんなに喜ぶか!皮膚層の奥に染みこんだ汚れやシミはクリーニングででとることは不可能です。表面や浅いところならなんとか除去できても100%取り切る事ができる人は達人さんでも不可能です。
ではムリに強い薬品を使ってとろうとすると色まではげてしまいさらにひどい状態になってしまいます。5.古い革、薄い革!
正しいメンテナンスをされていたら革は良い状態で長持ちします。しかしカチカチ、ヒビワレがある革は水に対する耐性がなくなっています。薄い革もそうです水に浸かると黒ずんだりバキバキになったりします。そうなるともうどうにもなりません。6.資材の選定が困難!
市販では様々なレザーメンテナンス資材が販売されています。しかし何をどのように使ってよいのかわからない。プロでも全て把握している人はいないと思います。メンテナンスしようとしたら逆にその素材をダメにしてしまうケースも多々あります。
大略するとこの6項目です。細かなリスクはまだまだあります。
このような理由で靴、特に鞄のメンテナンスを家庭で行うにはリスクが高すぎます。でもメンテナンスは絶対に必要なアイテムです。
自信を持ってアピールしているプロに依頼しましょう。
▷▷▷こちらのサイトの業者様ならご相談にのってくれることでしょう。
あきらめないてご相談下さい。
洋服の寸法直し、靴、鞄のお直し、クリーニング、ファスナー修理は浜松市のレッツリフォームへお気軽にご相談ください
静岡県浜松市中区曳馬5-16-2
(洋服靴鞄リフォームセンター)
電話:053(475)8818
FAX:053(475)8246
メールでのお問い合わせは24時間年中無休で受け付けております。
お気軽にご連絡ください。