なぜリフォーム業界は衰退してしまったのでしょうか?
2018年01月10日
私の父は洋服の仕立て業から洋服のリフォーム業に40年ほど前に転業しました。(私の代になり25年は経っています)
その当時は信じられないくらい大繁盛していました。
新たにできた洋服のリフォーム業というものを社会が歓迎したのだと思います。
当時の服装は昔の旅行写真など見てもわかるようにどこに行くにもスーツを着て正装が常識、正装はきちっとサイズが合っていなければ着られない。
と、いうことで多くの人達が寸法直しをされたのです。少々高額でも新調する(仕立てる)よりも寸法直しの方がずっとお得で利用しやすかったのでしょう。
ところがこの業界繁栄は20年くらいしか続きませんでした。
大手スーツの大量生産、販売会社の出現で安い既製品が急速に普及してきて、寸法直しの料金が割高に感じるようになってきたのだと思います。
さらにバブル経済崩壊後から一気にカジュアル化が進行しスーツを着る人が激減してきました。
時代の大きな変化があったのです。
それと衣類の生産拠点が国内から海外に変わってしまったこともあります。
メーカーは最も安い地代、人件費を求めて生産し、衣類を低料金で販売する競争を繰り広げてきました。
しかし洋服リフォーム業界は国内で世界で最も高い人件費、地代で行わなければなりません。
リフォーム料金がますます割高に感じるようになってしまったのだと思います。
ここは次回、料金のストライクゾーンとして詳しく書かせて頂きます。
さらに技術者が少なくなり高齢化して、洋裁学校もなくなってきて深刻な人材不足に陥っています。
およそですが業界規模は全盛期の4分の1位に
なってしまいました。
まとめるとこの3点が主な原因だと思います。
1,需要減少
2,市場との価格のミスマッチ
3,人材難
我が社はこれに対して
1,寸法直しだけでなく「修理」メニューの拡大強化で
需要の掘り起こし。靴、鞄のメニューの充実で
新たな需要の掘り起こし。
2,できる限りこのミスマッチを解消する努力、
修理メニューでは特に低料金化を達成。
3,人材難は解消できていません!
これからアカデミーとして人材育成していきます。
まだまだ社会の変化に追いついていないと感じます。
そして努力、改善もやらなければならないことは山積みです。
しかし度々このブログで書いていますが衣類の大量廃棄による環境破壊を軽減しエコ社会の推進のためには洋服リフォーム業は絶対に必要だと思います。
またファッションを愛し、ファッションアイテムを愛着、愛用したい人達のためにも絶対に必要だと思います。
衰退した理由をしっかりと分析し、これからの社会のニーズに対応していけるように
がんばりますのでこれからも宜しくお願い致します。
洋服の寸法直し、靴、鞄のお直し、クリーニング、ファスナー修理は浜松市のレッツリフォームへお気軽にご相談ください
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