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シームレスダウンとアパレル革命

シームレス

あまり一般には聞かない言葉だと思いますが今、クリーニング業界では話題のアパレル加工です。

ダウンジャケットなどは中のダウンが均等になるように縫ってブロック状にしてありますよね。

これを縫わずに特殊な樹脂テープで固定し縫い目をなくしている新しい加工です。

新しいといえど前々から高額商品で少しはありました。しかしこの度(昨年)ユニクロ様で発売された>>>シームレスダウンはなんと1万円位!

シームレスをご存じない方はいがいと高いな、と思われるかもしれませんが実は加工技術のわりには大変な低価格商品なのです。縫い目がないことで防水性が高く、風も通さないから温かい、もちろん羽毛が出てくることはない、そしてダウンパックを省くことで軽く着心地がよい、デザイン性が優れているとのことです。

私は衣類の中身をどおしても知りたくなるたちなので(変態ではなく(^-^;仕事上)自分用に購入し中を拝見しました。するとやはりダウンパックはない、肝心のダウンは最高レベルのものでしょう。着心地も温かさもよいですね♪そしてビックリしたのは縫製がものすごくよかったです。

しかし本当にビックリしたのは品質表示に(製造年)の記入があったことです。さらに「これは樹脂加工品なので3年で劣化します」と、明記されていました。

衣類に限らずどんなものでも劣化します。食品は当たり前に賞味期限が書かれていますよね。書いていなかったら怖くて買えない(^-^;

家は?車は?スマホは?衣類は?

明記しないといけないという法律はないのですね。この度の衣類に明記されたことは一般には公開されてないと思います。以前からいわれていた合成皮革などウレタン系の素材は耐用年数が短く製造日から3年から5年で劣化するとのことでクリーニング業界で消費者様に啓蒙されてきました。

それでも事故はなくならない!

理由は製造年が、わからなかったから!

お客様は最近購入したばかりなのにクリーニングに出したらボロボロになったというクレームは昔(合成皮革が流行り出した30年前)からなくなりません。

お客様は購入した日はわかるけど製造年はわからない、だから耐用年数が短い商品だともわかっていても最近購入したばかりのものが劣化してしまったら納得いかないのは当然でしょう。

私はウレタン、塩化ビニル、ウレタン系樹脂のクリーニング事故を数えきれないほど見てきましたし、リカバーしてなんとかならないかと格闘してきました。残念ながらリカバー成功率は3割り位です。

この度のシームレスダウンもウレタン系樹脂がダウンブロック用テープに、使われているということは耐用年数が過ぎてはがれてきたらどおなるか!ご想像におまかせしますがとても着られるものではないと思います。リカバーの方法も今のところ思いつきません。

もちろん環境や使用頻度など影響すると思いますが目安として耐用年数を明記するのは本当に良心的な事だと思います。さすがアパレルメーカーを牽引されるユニクロ様だと思いました。

これはまさに『アパレル革命』だと思います!

これから全ての耐用年数の目安がはっきりしている合成皮革、ボンディング加工製品(樹脂加工品 )その他特殊デザイン、加工製品は製造年と耐用年数を明記してもらいたいものです。

そうなればクリーニング事故も少なくなるでしょうし、なにより消費者様も耐用年数が短くても買いたい!買ったらもとをとるためできるだけ着まくる!(笑)納得して購入し、着用の仕方も自ら判断できると思います。

着なくてもたくさん着ても劣化の速度は同じです!(これも明記されています)良心的~(°▽°)

最後にクリーニング業界ではこれからシームレスダウンも安全に洗えるための研究もされています。もちろん耐用年数を延ばせる事ではありませんが寿命を短くすることはありません。シームレスダウンを購入された方、ご自分で洗われるよりやはりプロに依頼した方が安全できれいになります。依頼するときには「シームレスダウンですがお願いできますか?」と一言、受付でお伝えしましょう。やはりリスクのある高級品でありますから!
次回はもうひとつダウン製品の大変なリスクについて書かせて頂きます。貴方の大切なダウン製品のためにまたご覧下さい!一週間以内には(^-^

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